至高の日本酒ペアリング。今夜のおかずは何ですか?「何を飲むか」より「何と飲むか」

角煮と熱燗

「食事は何を食べるかじゃない、誰と食べるかだ」

誰が言ったかわかりませんが、名言ですよね!

最近は、一人飲みが一番楽しいと思っている私。
そんな私に、夫の存在をそっと思い出させてくれる言葉でもあったりします…。

「相性」というのは、人と人との間だけじゃなく、料理とお酒にもあります。

これが「ペアリング」です。

最近の食のトレンドキーワードと言っていいほど、急速に浸透してきているんですね。

ワインと料理をペアリングしたコースを出すフレンチや、和食と日本酒をペアリングする日本料理屋さんも増えてきているのだとか。

意外な「合う!」を発見する喜びは、酒飲みにとって至高のグッドエクスペリエンス!

今回は、利き酒師である私が、日本酒と料理のペアリングの基本、ペアリングをしたい時に意識するといいペアリングのコツをご紹介したいと思います

日本酒ペアリングとは

ペアリング=お酒と料理の組み合わせ

のことです。

最近では、「マリアージュ」と同じように、「組み合わせることで生まれる、幸せな美味しさ」という意味で使われています。

「このペアリングは意外にいいね」
「この料理には何をペアリングさせようかな」

という様な感じで使われます。

レストランで、「このペアリングが好きだな~」なんて言えたら「お、わかってるな」と思われること間違いなしです。

料理の邪魔をしない、は古い?

少し前まで日本酒は、

「料理の邪魔をしない」

というニーズが高かったように思います。

和食は味わいが淡いものが多いので、主張が強い日本酒は避けられていたのだと思います。

同時に、「淡麗辛口」という表現が広く浸透し、人気が出ました。

ただ、これは今の食の流れからいうと、ちょっと古いのかな…?という気がしてます。

味わう側の探求心がより高まってきた、と言いましょうか。

邪魔をしないというネガティブなものではなく、お互いを引き立ててより美味しくするというポジティブなものに変化している。

そういうものを楽しみたい!という人が増えているように思います。

実は簡単!ペアリングのコツ

ペアリングってなんか難しそうだな、と思われましたか?
実はとても簡単!
わかりやすいペアリングのコツをお伝えしたいと思います。

「どちらかの味しかしない、を避ける」

日本酒の味しかしない、料理の味しかしない、これではペアリングの意味がありません。
両者が口の中で合わさった時に「第三の味」が生まれるか。
そして、それを美味しいと感じられるかどうか。

これを意識してみるだけで、料理と日本酒を合わせることが楽しくなってきますよ。

日本酒ペアリングの基本

とは言え、もう少し具体的に…と思われると思います。
日本酒のタイプ、キーワード別に、マッチする料理の例を挙げてご紹介します。

①大吟醸・吟醸・フルーティー・薫り高い

・バジルやローズマリーなど、ハーブを使った料理
・ポン酢やグレープフルーツなど、柑橘系の酸味がある料理
・クミンやパクチーなどを使ったエスニック

フルーティーさが特徴の日本酒は、香りを楽しむものです。
合わせる料理も、同じように薫り高いものが合います。

②穏やかな香り・軽やかな飲み口・スッキリ

  • 刺身
  • 豆腐・湯葉
  • 天ぷら

流通する日本酒の65%がこのタイプだそうです。
食中酒の代表格と言えるくらい、どんな料理にも広く合います!

③どっしり・しっかり・米を感じる・フルボディ

  • ハンバーグなどの肉料理
  • グラタンなどのクリーム系の洋食
  • 味噌煮込み

肉料理、洋食など、比較的こってり系の料理には醇酒がおススメです!

④熟成・古酒

  • チーズ料理
  • 八角を利かせた豚の角煮

熟成香に負けない、個性の強い料理との相性が抜群です。

最近出会った珠玉のペアリング

私が、これは…!!と思ったペアリングもご紹介します。

①生牡蠣×「天遊琳 牡蠣限定純米酒」(三重県 タカハシ酒造)

牡蠣に合わせるために造られた日本酒です。合わないわけがないですね。
酸味が強く、まるでレモンのようなフレッシュさを感じます。
牡蠣のミルキーさと、日本酒の酸味が相まって、レモンいらずの爽やかマリアージュ!

②鯛の昆布締め×「酉与右衛門(よえもん) 山廃純米 無ろ過生原酒」(岩手県 川村酒造)

酉与右衛門(よえもん)は、魚に合う日本酒を多く取り揃えています。
我が家でも、魚料理と言えばこちらという、マストストックなお酒の一つ。
淡白な鯛を昆布締めしたことで生まれた濃密な旨味と、原酒ならではの辛みが薬味のように思える、しみじみ日本人でよかったマリアージュ!

日本酒ペアリングを気軽に楽しもう!

ペアリングのコツは、料理と日本酒が合わさった時に新たな美味しさが生まれるかどうか。
邪魔をしないという控えめさよりも、口の中で幸せを感じられるかどうかを意識してみましょう。
よりペアリングの楽しさを知るには、料理に合わせて日本酒の幅を広げてみるのもおすすめです。
これまで手を出してこなかった日本酒の、意外なペアリングに感動するかもしれません。
家飲みで、ぜひあなただけの素敵なペアリングを発見してみてくださいね!
そして、ぜひ私に教えてください!

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