幻の日本酒「十四代」をポイントを貯めて購入した話

日本酒好きで知らない人はいない十四代。飲み屋で見かけることさえ難しく、私のような一般人が購入することはもっと困難だ。そんな十四代をついに購入した。きっかけは何だったのか、どうやって手に入れたのか。今回はそんな話をしようと思う。

 

十四代購入のきっかけはとんかつ屋

あれは半年前…。福島県白河市にあるとんかつ料理屋「魚活撰豚 とんかつ 二代目星将」を訪れた。ドリンクメニューを見た瞬間驚愕。日本酒がずらりと並んでいる。しかも十四代や新政No.6の飲み比べなど、「幻」とまで言われる超豪華な銘酒の品揃え。こんなラインナップは東京でだってなかなかお目にかかれない。ましてやここはとんかつ屋。料亭とは違う。コロナの影響か?地域柄か?注文はタッチパネルで行うシステム。タッチパネルで日本酒を頼んだのは、言うまでもなく初体験。

豪華な日本酒の飲み比べに心が躍る。日本酒バーならまだしも、しつこいようだがこのお店はあくまでとんかつ屋。とんかつはとてもおいしい。そしてとんかつと日本酒がまた合うのだ。考えてみればとんかつに白米は欠かせない。日本酒は米からできている。合わないわけがない。新鮮な喜びだった。

 

テンションが上がった私は店員さんを呼び、思い切って聞いた。「こちらお店の日本酒はどこで仕入れているんですか?」すると、郡山市にある酒屋さんから仕入れていると教えてくれた。白河ではなく郡山。白河市は栃木県との県境にあるが、郡山市は福島県のほぼ中央に位置する。google mapで調べてみると明らかに他とは違う雰囲気が漂う酒屋さんを発見。その名は、「泉屋」さん。

 

泉屋さん訪問

次の日、「泉屋」さんを早速訪問した。とはいえ、十四代や新政などの超人気銘柄は、在庫があったところで行ってすぐ買えるものではない。それくらいは私も知っている。広さは20畳くらいか。店内を見回すと、レジ横に表が見えた。「ん…?」よく見ると、なんと、300ポイントを貯めると(30,000円分を購入すると)十四代が買えるらしい!しかも十四代だけではなく、新政や而今、飛露喜などの、日本酒ファン垂涎の人気銘柄も、ポイントを貯めて購入可能と書かれているではないか。ポイント制の酒屋の存在は知ってはいたが、訪れるのは初めて。しかも郡山で。きっとこれは何かの縁に違いない。すぐにポイントカードを発行(無料)してもらい、その日は欲しい日本酒(楽器正宗を3本。私は楽器正宗が大好き。)を買って帰宅した。そして決意した。郡山に行く度に泉屋さんを訪れ、少しずつポイントを貯めよう。そして十四代を買うのだ。その時はそう思っていたのだが…。

 

半年間の酒屋通い

それから半年間、郡山に行く度に泉屋さんを訪問した。ポイントを貯めるため少しずつ日本酒を購入するものの、全然貯まらない。日本酒は安すぎる。毎回3本くらい購入しても、30,000円には遠い。そうそう頻繁に郡山に行く予定も無く、購入はいつになることやらとため息がもれた。

 

ポイントを一気に貯めることを決意

そして私は決意した。このままではいつ十四代にお目にかかれるかわからない。次に泉屋さんを訪問したら、もう300ポイント貯まるまで一気に買ってしまおう!

店員さんに残りのポイント数の計算を協力してもらい、購入する日本酒を決めていく。「あと980円です!」などと声を掛けてくれた店員さん。とても親切。店員さんは皆さんとても印象が良い。

そして手に入れた「十四代 純米吟醸 酒未来」!!!!

 

十四代

「酒未来」は、十四代の蔵元である高木酒造が、山形の風土や水にあった酒米をつくりたいとの想いから、18年の歳月をかけて育成した酒造好適米だ。

通常、開発された酒米のほとんどは、県立の研究センターなどが開発していることから、かなり珍しい品種である。

十四代の数あるラインナップの中でも、薫り高く豊かな味わいで人気のある「酒未来」の純米吟醸。なんとも感慨はひとしおである。

 

十四代購入記念に、店舗の写真を撮影。秋には紅葉がきれいで雰囲気が抜群。泉屋の店員さんたちは、声を掛ければ答えてくれるが、そうでなければそっとしておいてくれる。つかず離れずの距離感が絶妙だ。ぜひ、一度行ってみて欲しい。日本酒好きには最高の酒屋。滞在時間長くて、ごめんなさい。

泉屋

 

十四代を実際に買ってみると…飲むのがもったいない。一升もあるし飲むのも時間がかかりそう。合わせる料理もちゃんと作りたい。こんな貴重な日本酒を一人で飲んでいいものか。という気持ちだ。

結論

ポイントを貯めて憧れの十四代を手に入れるまで半年以上かかった。日本酒は安い。こちらが心配になるほどだ。しかし、時間がかかった分、手に入れた喜びは大きい。ポイントを貯めるのは大変だったが、とても楽しい経験だった。今は、誰と飲むか、料理はどうするか、考えるだけでワクワクが止まらない。

 

ライター:角打ち東京メンバー

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