日本酒の新酒の時期はいつ?美味しい飲み方や相性の良い料理を紹介

「新酒」と聞くと、飲める時期が限られた貴重な日本酒という印象を待たれる方も多いのではないでしょうか。
ラベルに「新酒」と書かれているだけで、なんだかありがたい気持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、「新酒の時期はいつなんだろう?」「どんな味わいがするんだろう?」と、詳細までは分からない人も多いかもしれません。

そこでこの記事では、「新酒」が気になっている方に向けて、特徴や味わいを解説します。
また、美味しく飲む方法や相性の良い料理も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

日本酒の新酒の意味と時期

一般的には、秋に収穫されたお米を使い、冬の間醸造された日本酒のうち、「翌年の春までに出荷したお酒」を「新酒」と呼びます。

そのため、しぼりたてのフレッシュさが楽しめるのが特徴です。
同じ時期に造った日本酒であっても、ひと夏熟成させて秋に出荷すれば、それはいわゆる「新酒」とは呼ばれません。

日本酒は10月~3月に造られ、早いものであれば年明け頃にできたての新酒が並びます。
新酒の販売時期が分かる目印といえば、酒蔵に吊るされる「杉玉」です。
酒造や酒屋さんの軒先に、緑や茶色の丸い玉が飾られているのを見たことはありませんか?
杉玉は杉の葉を球状に束ねてまとめたもの。新酒ができた合図として、真新しい青々とした杉玉が吊るされます。その後少しずつ茶色くなって枯れていき、杉玉の色が緑から茶色に変化します。茶色になればなるほど、日本酒が熟成したことを表しています。

日本酒の新酒の味わい

新酒は、フレッシュでみずみずしく、すっきりとした味わいが特徴
軽やかで飲みやすく、若々しいはじけるような力強さが感じられます

また新酒は、炭酸を感じられることがあります。発酵する時に生じた炭酸ガスが日本酒の中に入っているからです。新酒ならではの味わいですね。

新酒は、キリリと冷やして飲むのがおすすめ。みずみずしくてフレッシュな味わいが際立ちます。

新酒と良く合う料理

新酒はみずみずしくフレッシュな味わいであるため、味付けの濃い料理よりもシンプルな味わいの料理が合います。

刺身

フレッシュな新酒と冬に脂の乗る魚介類との相性は抜群。冬から春が旬のマグロやブリ、クエ、サワラ、ホタテの刺身は良く合います。
カルパッチョにしたり、あん肝や白子をポン酢でサッパリと食べるのもおすすめです。

揚げ物

新酒は、揚げ物とも相性が良いです。新酒のフレッシュさが口をさっぱりしてくれるので、油を重く感じず食べ進められます。
春が旬の野菜や、淡白な白身魚の天ぷらもおすすめ。
春野菜の中でもほのかな苦みのある、ししとう、菜の花、すがすがしい香りのあるタケノコは、新酒と味わいを引き立てあう相性の良い食材です。
日本酒と食材の味わいを活かすため、つゆではなく、軽く塩を振って食べてみてください。

鍋料理

鍋料理とも良くあいます。あんこう鍋、牡蠣鍋、水炊き、湯豆腐などの素材を活かしたものが特におすすめです。
日本酒にも鍋にも旨味のもとになるアミノ酸が多く含まれているため、相乗効果でよりおいしく食べられます。

新酒の保存方法は必ず「冷蔵」 

日本酒の新酒は冷蔵保存をしましょう
日本酒の中でも特にデリケートなお酒です。そのため、紫外線や温度で品質劣化が早い可能性があります。
新酒は繊細で味わいが変わりやすいお酒のため、できれば早めに飲み切ることをおすすめします

新酒はフレッシュなうちに飲みきろう

この記事では、日本酒の新酒が気になっている方に向けて、新酒の時期や特徴、相性の良い料理をご紹介しました。

冬に造り翌年の春までに出荷される新酒は、しぼりたてのフレッシュ感が最大の特徴です。
新酒に合わせる料理は、どちらかというと味の濃いものよりも、シンプル味付けがおすすめ。
新鮮さを味わうのが新酒の醍醐味ですので、開栓後はなるべく早く飲み切るのがおすすめです。
どうしても飲みきれなかった場合には、必ず冷蔵保存してくださいね。

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