お酒を飲んでいると、ふと気になる健康への影響。
「特に影響はないけど、今から気を付けた方がいいのかな」
「なんだか前よりもお腹が出てきたような…」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は日本酒の糖質の量と、太りにくい飲み方を解説します。糖質制限をしやすいおつまみも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
日本酒の糖質はどれくらい?ほかのお酒とも比較してみよう
まずは、日本酒の糖質はどれくらい含まれているのかを解説します。他のお酒とも比較してみましょう。
お酒の種類 |
100gあたりの糖質(g) |
純米酒 |
3.6 |
本醸造酒 |
4.5 |
吟醸酒 |
3.6 |
淡色ビール |
3.1 |
発泡酒 |
3.6 |
ぶどう酒(赤) |
1.5 |
連続式蒸留しょうちゅう |
0 |
ウイスキー |
0 |
※出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
日本酒は、他のお酒と比べると100gあたりの糖質量が多い傾向にあります。本醸造酒の4.5gは砂糖大さじ2分の1とほぼ同じ糖質量のため、少し飲むだけでも糖質を摂取しやすいことがわかります。
日本酒は太りやすいのか
糖質量だけを見ると日本酒は太りやすそうですが、100gあたりのエネルギーと見比べると、そうとは言い切れないようです。
お酒の種類 |
100gあたりのエネルギー(kcal) |
100gあたりの糖質(g) |
普通酒 |
109 |
4.9 |
純米酒 |
103 |
3.6 |
本醸造酒 |
107 |
4.5 |
吟醸酒 |
104 |
3.6 |
淡色ビール |
40 |
3.1 |
発泡酒 |
45 |
3.6 |
ぶどう酒(赤) |
73 |
1.5 |
焼酎 |
206 |
0 |
ウイスキー |
237 |
0 |
※出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
焼酎とウイスキーは糖質0ですが、エネルギーは日本酒よりも200kcal以上高いです。「日本酒だから太る」というわけではなさそうですね。
日本酒を飲むと太ると思われがちな原因は、日本酒を飲む量とおつまみのメニューにあります。肝臓がアルコールを分解している間は脂肪を分解できないため、脂肪の処理が追いつかず、身体に余分なお肉が蓄積されやすくなるのです。
さらにお酒には血糖値を下げる働きがあります。血糖値が下がると脳は「お腹がすいた」と誤認してしまい、さらに食べ物を求めてしまいます。
締めにラーメンを食べたり、甘いデザートを注文したりすると、糖質の摂取量をオーバーしてしまう可能性が高いので注意しましょう。
太りにくい日本酒の飲み方5選
日本酒が特に太りやすいというわけではありませんが、糖質をたくさん摂取してしまうことは事実のようです。
余分な脂肪を蓄えないよう、飲み方に気を付けながら上手に日本酒を楽しむことが大切です。
ここでは、太りにくい日本酒の飲み方を5つ紹介します。
空腹の状態で飲まない
空腹の状態で日本酒を飲むと、アルコールの吸収が早まって酔いやすくなります。さらに、身体が吸収したアルコールを中性脂肪へと変化させる働きも活発になり、どんどん脂肪を蓄える事態になることも。
日本酒を飲む前におつまみを食べてお腹を満たし、アルコールの吸収を少しでも遅らせるのが効果的です。先に料理をお腹に入れた後に日本酒を飲むとアルコールの吸収が遅くなるので、酔ったり脂肪を蓄えたりしにくくなります。
ゆっくりと飲む・和らぎ水を途中で挟む
日本酒だけに限らず、どのようなお酒でも飲むペースが速いと酔いもすぐ回り、おつまみを食べる量も増えてしまいます。
悪酔いしないよう、ゆっくり飲んだり和らぎ水を途中で挟んだりして、上手に調整しながらお酒を飲みましょう。
和らぎ水とは、お酒を飲む途中で時々飲む水のこと。和らぎ水の量の目安は、自分が飲んだ日本酒と同じ分量です。水をこまめに取ることで、小休憩を挟みながらお酒を飲み進められます。
冷酒ではなく燗酒にする
人間の体には、冷えると脂肪を蓄える働きがあります。日本酒を冷やで飲むと身体が冷え、脂肪を溜め込もうとするため、なるべく温めた状態で飲むようにしてみてください。
休肝日を設け、寝る直前にはお酒を飲まない
休肝日を設けることも、日本酒による肥満を防ぐためのコツです。
毎日お酒を飲んでいると肝臓は働きっぱなしになってしまい、次第に疲れてきてしまいます。
肝臓は疲れるとアルコールの分解速度が遅くなり、脂肪の分解まで手が回らなくなったり、代謝が落ちて脂肪を蓄えようとしたりします。
また寝る直前は、身体も寝る準備態勢に入り、肝臓の機能も日中より低下します。機能が低下した状態でお酒を飲むと、分解しきれなかったアルコール分や脂質がそのまま体内に蓄積されることに。睡眠の質の低下も招くため、お酒を飲むタイミングはとても重要です。
おつまみのメニューを工夫する
日本酒を飲んで太ってしまう要因の1つが、おつまみです。お酒には血糖値を低下させ、脳に空腹感を覚えさせる働きがあります。
ついついフライドポテトやから揚げなど、油っぽいメニューに手が伸びてしまう方もいるのではないでしょうか。
おつまみを用意するときは、あまり油を使っていない料理を選ぶのがコツ。肉料理をおつまみにするときは、赤身や鶏むね肉など、脂があまりのっていないお肉を食べるのがおすすめです。
日本酒の糖質が気になる時は飲む量とおつまみに気を付けよう
日本酒の糖質の量は、他のお酒よりも多いことがわかりました。糖質量が多いからといって「日本酒だから太りやすい」というわけではありません。お酒を飲んで太ってしまう主な原因は、以下の3つです。
- アルコールを摂取すると、肝臓が脂肪を分解する働きが鈍くなる
- 血糖値の低下により、空腹感が増す
- 空腹感が増したことで、おつまみをたくさん食べてしまう
お酒を飲むときは、飲む量とおつまみに気を付けましょう。
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