古酒とは熟成による変化を楽しむ日本酒!おすすめ古酒10選も紹介

皆さんは「古酒」についてご存知でしょうか?
ビンテージのワインや年代物のウイスキーと同じように、熟成させることで味や香りの変化を楽しむものが古酒です。
そこで今回は古酒の特徴や味わいを解説します。 
飲んでほしいおすすめの古酒も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

古酒とは

古酒とは、長期間熟成されたお酒を指します。
熟成された古酒の味わいや香りは、通常の日本酒とは異なるものです。
熟成期間が長ければ長い程、濃い琥珀色になります。
香りは熟した果実のような甘い香りが多く、口あたりはトロッとして、濃密な甘みや旨味が感じられます。

古酒の3つの種類

古酒は、どんなタイプの日本酒を熟成させたかや、熟成した年数によって3つのタイプに分けられます。

濃熟タイプ

濃熟タイプには、あまり米を磨いていない日本酒が使われています。中には、玄米に近い米を使った日本酒で古酒を造ることもあります。
あまり磨いていないということは、「甘味」「酸味」「苦味」など、様々な成分が多く含まれているということ。味が幾重にも折り重なった日本酒が長期間熟成することで、複雑な変化を遂げていきます。
味の成分が多い程簡単に調和しないため、一時的に「飲みにくさ」を感じることもあります。しかし、長期熟成により出てきた澱が全て下がり切った時、甘さ、酸味、苦味など、個々の味をストレートに感じることはなくなり、それぞれが調和して、なめらかで深い味わいになります。

淡熟タイプ

濃熟タイプとは違い、米を良く磨いた吟醸酒や、大吟醸酒を熟成させたものが淡熟タイプです。
吟醸酒や大吟醸酒はフレッシュな味わいが多いため、熟成させることに抵抗がある方も多いかもしれません。
しかし、10℃以下の低温でじっくり熟成させると、吟醸の良さを残した古酒が生まれます。
香りは、プンプンと強いものではなく、落ち着いてしっとりしたものに変化します。新酒の粗さ、角が取れた、柔らかみのある味わいです。
また、中には吟醸酒を15~20℃で熟成させたものもあります。
フレッシュ感やフルーティーさは無くなるものの、品のあるシェリー酒のような香りと、滑らかな舌触りの古酒になります。

中間タイプ

濃熟タイプと淡熟タイプの中間に位置する古酒です。熟成温度や、色、香り、味の特徴と全てが中間的なタイプ。濃厚な口あたりですが、後味は比較的淡麗なものが多いです。

古酒の楽しい飲み方

ここでは古酒をより美味しく楽しめる飲み方について解説します。

温度変化を楽しむ

淡熟タイプなら冷酒。濃熟タイプや中間タイプであれば常温。これが美味しく飲める温度帯の基本です。
さらに古酒本来の香りや旨味をより強く引き出せる飲み方が「燗酒&燗冷まし」。
まず45〜50℃まで温めることで、熟成香やコク深い味わいを楽しめます。その後に燗酒を少し置いて冷ますことで香りや味が落ち着き、優しくまろやかな味わいが楽しめます。

古酒と料理を組み合わせる

和洋中と様々な料理と合わせれば、古酒単体で飲む場合とは違った味わいが楽しめます。

濃醇タイプ

濃度が高い酒質なので、中華料理や肉料理など、濃い目の味付けの料理と合わせるのがポイント。
カカオ度が強いチョコレートや、バニラアイスの上にシロップとしてかけて楽しむ方法もあります。

淡熟タイプ

スッキリと軽快なテイストなので、生ハムやチーズなど素材の旨味を感じる料理と合わせるのがオススメ。

中間タイプ

程よい甘味と酸味が特徴的なので、少し酸味があるドレッシングをかけたカルパッチョや、ドライフルーツと相性が抜群です。

おすすめの古酒10選

古酒を初めて飲もうと考えてる方は、どれから飲み始めれば良いのか迷うかもしれません。
ここでは、ぜひ飲んでみてほしいおすすめの古酒をご紹介します。

天狗舞 古古酒 純米大吟醸

最初は濃厚に感じますが飲み進めれば風味はまろやかになり、後味もスッキリしています。

秘蔵酒 吉乃川

純米大吟醸酒の口あたりをよりまろやかにするため、マイナス5度で5年熟成して造られた古酒。
色はほんのりと黄色く、濃厚ながらも軽快で上品な香りを含んでいます。

西の関 大吟醸秘蔵古酒

「西の横綱」と呼ばれ、常温で3年間熟成されたまろやかな味が特徴です。
味わいは濃厚ですが癖や雑味が一切無く、初めて古酒を飲む人向きと言えるでしょう。

一ノ蔵 Madena

甘さに特徴のある「マディラワイン」の製法を取り入れて醸造された古酒。
キャラメルを彷彿させる甘い香りと華やかな甘味が楽しめます。

萬歳楽 白山 大吟醸古酒

酒米の中でも最高品種の「山田錦」を使用して造られた大吟醸酒を、低温で3年熟成。果実のような華やかな香りと、キリッと辛口な後味が楽しめます。洋食和食とジャンル問わず合わせやすいのも魅力のひとつです。

達磨正宗 10年古酒

10年熟成の古酒です。カラメルのような濃密な甘さに加え、香りや酸味、後味といった全体のバランスが上質。
濃厚ながらも飲みやすい仕上がりになっています。

枯山水 10年熟成古酒

辛口の特別純米酒を長期熟成させています。燻製のような香りと、重みのある苦味や酸味が味わえる古酒。燗酒にすることで角が取れたマイルドな香味になります。
カカオ分が多いチョコレートと一緒に味わうと、古酒の旨味と同調して美味しさも倍増します。

山吹 熟成古酒 10年

10年熟成酒をベースに18年と20年熟成をブレンドさせた珍しい古酒です。カラメルのような香ばしい香りと甘みを含み、バニラアイスにかけて味わうのがおすすめです。

笹の川 秘蔵純米 二十五年古酒

2018年に開催された「燗酒コンテスト特殊燗酒部門」にて最高金賞を獲得。ブランデーのような濃い琥珀色と濃厚な甘みが楽しめます。
しっかりした中華料理や鹿や猪肉を使ったジビエ料理を是非。

沢の鶴 1973年醸造古酒

酒処としても名高い兵庫県に蔵を構える「沢の鶴」で造られた古酒。製造1973年と熟成歴はかなりのもの。
濃醇な甘さと旨味を含んでおり、特徴的な香りも共に楽しめます。

まとめ

今回は古酒について詳しく解説しました。熟成年数や温度、ペアリングと楽しみ方は無限大です!
この機会にぜひ古酒の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

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